2009年09月06日

分からない…

迷い猫オーバーラン! を読みました。


ストーリーとしては、主人公は姉が経営している洋菓子店ストレイキャッツの店員兼学園生・巧。その巧が、人助け癖のある姉と幼馴染でバイト店員の文乃と共にちょっとおかしな日々を過ごすドタバタラブコメ…らしいです。
姉は猫とかをすぐに拾ってくる人なんですが、何と今回は身元不明の人間の女の子を拾ってきて…というところから物語が動きます。
で、

…評点は…60点ですかね。
絵がぺこたんでなければもっと低いでしょう。


これは、灼眼のシャナを85点、狼と香辛料を90点、ほうかご百物語を85点とした場合の評点です(それぞれ第一巻)。

とりあえず、他人におすすめできるものではないです。


以下ネタバレ注意。






まず、ヒロインがツンなのはもはや昨今のおなじみとして受け入れましょう。暴力的なのも、まぁ、嫌いですが、あえて受け入れましょう。
でも、主人公がそれ(素直ではなく、言ってることと思ってることが逆ってこと)をすでに理解しているってのがちょっと違和感。

わざと怒らせるようなことを言ってみたり(結果として酷い目にあいます)、女心を理解していなかったり。ま、これも昨今の主人公としては普通でしょう。

ここからは箇条書きで言いたいことだけ言います。

・文章が下手。

・主な女の子キャラは三人いるが、誰がメインヒロインなのかがさっぱり分からない。

・姉が人として終わっている。

・どうして主人公も含めた男キャラ三人をオタクにしたのかが分からない。

・起承転結の、転から結にかけてがちっとも盛り上がらない。




…で、まずは最初の箇所から話しましょう。

1ページ目を見た瞬間、うわ、と思うくらいに拙い文章でした。そりゃワシだってまだアマチュアですが、何でこの文章でプロやれるんだってくらいに、箇条書きばかりが連なる書き方でした。読みにくいったらないね。
あと、一人称なのか三人称なのかがハッキリしないところもマイナス。
ずっと『俺』だったのがいきなり『巧』に変わったり(段落変更もなく)、明確な段落変更をほとんどせずにヒロイン視点で物語が進んだりもしていました。


二つ目。
ヒロインと思われるキャラは、幼馴染のツンツン暴力娘・文乃。拾われてきた謎の少女・希、そして巧たちが通う学園(学費タダとかおかしいですよ)の理事長の孫であるちびっ子ワガママ娘・千世。
普通は文乃でしょうけど、文乃は前編通じて怒ったり殴ったりしているだけで、どっかの宇宙人未来人超能力者好きのツンデレと比べると自分からは特に何も動いてはいないと感じました。ぶっちゃけこの話に必要だったのだろうかとさえも思いました。
希は不思議っ子というか無感情っぽい子で、でも手先は器用だったり素っ裸見られても動じなかったりと、なかなかスペックは高いです。ストーリーもこの子中心ですし。
で、千世は一番動くキャラで、特に何も活動もしない団体をいきなり立ち上げたり、どういうわけか取り巻きを無視して関係なさそうな巧を下僕扱いして引き連れたりと、意味不明なことをやりまくります。でもその裏表のなさっぷりがなかなか好印象だったかもですね。
以上のことを踏まえて、誰がメインなのかさっぱりだった、というわけです。


三つ目。
姉は最初は家にいません。それはなぜかと言うと、ヤーさんに騙されて一家心中寸前の家族と知り合って、それを助けるために家を飛び出していた最中なのでした。
店を放り出して。
売り物もなくてバイトの文乃はひとりぼっちで店の掃除とかしかできなかったというのに。
しかも巧は巧で、姉のおとりとして一晩中走り回っていたためにこれまた不在…。
もちろん店は経営不振で傾きかけているのに、姉の拾ってきた猫が15匹もいるとか、もうどんだけーって感じです。
学園に金が要らないのもここらへんを無理なく通そうっていう作者の都合じゃないかと思いました。
しかもこの姉、帰ってきたときは悪びれる様子もなく、さらに「女の子拾ってきちゃった」とにこやかに言い放ちました。
こんな姉がいたら家出したくなりますね、ワシだったら。
本編中も途中からいなくなりますしね。こういう役回りなんでしょう。
しかもパティシエとしての腕前は全然と言う…。希がいなかったら潰れているでしょうね〜。希の器用さもご都合主義的な感じです。


三つ目。
主人公はライトオタクで、悪友の一人・家康は重度のオタク。もう一人の悪友である大吾郎は二人に(プラモの)オタクにされた道場の跡取り息子。
日常話を面白おかしくするならそれも問題ないですが、巧、家に金がないのにオタクとかやれるわけないだろ、って何度突っ込みを入れたことか…。
DVD予約とかしてる暇があったら食べ物に使おうぜ、みたいな。


四つ目。
これはまぁ読めば分かるかと。
ここにいたら迷惑がかかると思った希が家から失踪して、それを探し回るんですが、いやもうね、なんかもはや何も言いますまい。




という理由から、これは60点です。
もし興味を持っちまって読んだとして、実際面白くなくても、ワシは責任を取れません。
なんでこの本5巻とか出てるんでしょうね。4巻辺りで終わった『お留守バンシー』の方がまだマシなのではないかと思いましたが…。


posted by 江戸川テン at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベルあれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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